寺伝によると、室町幕府八代将軍・足利義政公の頃、文安元年(一四四四年)に八王子の城主であった、北条安祝(あんしゅく)公の開創と伝えられる。
開祖は崇芝性岱(そうししょうたい)禅師で、禅師が三十一歳の時、武州岡の知足院(埼玉県)から開山として入院され、四十二歳にして遠州(現在の静岡県西部)石雲院の開山として請せられ、浄牧院の後席を高弟である、仏宗活通禅師・浄牧二世大空玄虎(だいくうげんこ)大和尚に譲られた。
大空玄虎大和尚は学僧で、観音の化身の再誕といわれ伊勢神宮からの帰依をうけ勅特の禅師号を  >続きを読む