初めは大悲山香樹院と号し、天文年中に法持寺三世月洲瑞香の開闢である。その経緯は明らかではないが、天文十年に創建された法持寺塔頭の太虚院住持であった香山潢公が建立している。同じ月洲が開創した光明院と同じく清須に開創されたものと思われ、慶長還府の際に、南寺町に移転したものであろう。本尊の釈迦如来座像は元禄八年二月四日に披露済で、宝永六年二月、三世中興龍源香澤の代に大涅槃図が什物となっている。その後、宝暦七年三月には吉田清左衛門が中興開基となって法持寺十四世義山淳孝を法地開山に迎えた。明和二年三月には  >続きを読む